転載元:”経済は地球を救う”- RV/GCR情報 by spiritual-lighterさんのブログから
前回は、通貨の価値が絶対的になってしまったりする問題があるので、通貨の価値を見直す必要がある、というようなお話しをしました。
では具体的に評価換えとは一体何をすることなのでしょうか。一番わかりやすいのは、金本位制に移行することではないかと思います。
金本位制とは、簡単に言うと紙幣を銀行に持って行くとその場で「金(gold)」に替えてくれる制度です。
でもそんな制度のどこがいいのでしようか。紙幣のほうが軽いし、財布にも沢山はいります。秀吉じゃあるまいし、紙幣の替わりに金をもらって嬉しい人も少ないと思います。
金本位制に移行することが通貨改革につながる理由は、今まさに経済に深刻な問題が発生していて、それを金本位制にすることで解決できるからです。
その問題とは、条件が整えば誰でもどんどんお金を作れてしまうことと、その作られたお金がものすごい勢いで暴れ回ってしまっていることです。
それを金本位制にすることによって変えようとしているのです。
そこで「え?お金を作るのは政府でしょ?造幣局以外で作ったら偽札でしょ?」というツッコミを入れたあなた、それは半分正しく、半分間違っています。
なぜかというと、経済の世界で「お金」とは、必ずしも紙幣や硬貨のような現金だけではなく預金残高といった現金ではない数字も含めます。
そして、銀行は貸し付けによって預金残高というお金を作れるからです。
でもそこで「ちょっと待った、預金は引き出されたら現金になるから同じでしょ?」とあなたが思ったとしたら、それは至極まともな考え方です。
でも、そうは考えなかったのがカバールです。
そこでそのことを、たとえを使ってわかりやすく説明していきたいと思います。
ここで小学生のカバール君とホワイト君に登場してもらいましょう。
今、カバール君の経営するこども銀行が、現金100円を持っていると考えてください。
そこへ、何も知らないホワイト君が
「ガンダムのプラモデルを担保に、1000円貸してください」
とやって来ました。
そこでカバール君は考えました。
「困ったなあ、現金が100円しかないから1000円は貸せないよなあ・・・」
「でもいいか、ホワイトの通帳に入金1000円って書いて貸したことにすればいいことだし、どうせ貸したところですぐには全部おろさないだろうから、100円しか持ってないことは隠しておけば、ばれないだろう」
何も知らないホワイト君は残高が1000円になった通帳を見て大喜びです。
「やった、これで俺も金持ちだ!とりあえず50円だけおろしてあとは貯金しておこう!」
カバール君は50円であれば払い戻しができるので、100円しか持ってないことがばれずに、まんまとホワイト君をだますことに成功しましたとさ。チャンチャン。
いやここで話が終わってしまってはいけません。(笑)
ここで、先ほどの経済の論理をもう一度、思い出してみましょう。それは
「経済の世界では、お金は必ずしも紙幣や硬貨だけではなく預金残高のような現金ではない数字も含める」
ということでした。
そこで問題です、ジャン!
「仮に地球の全人類がカバール君とホワイト君だけだったとします。その時、この論理で計算すると地球全体に存在するお金は、貸付前と後ではそれぞれいくらになるでしょうか?」
チッ、チッ、チッ、チッ、・・・・。
すみません、ふざけすぎました。答えは以下の通りです。
ホワイト君がお金を借りる前は、地球上に存在するお金はカバール君の持っている100円がすべてでした。
しかし、カバール君がお金を貸したことあと、地球全体のお金をさきほどの論理で貸しつけ直後を計算すると、
カバール君の持っている現金100円+ホワイト君の通帳残高の1000円=1100円
という計算になり、あら不思議、現金は増えていないのに全体のお金は増えたことになってしまいました。
うーん、これこそハンドパワー(ちょっと古い(笑))
すみません、言いたかったのは数字のマジックということです。
しかし、空中から1000円札を取り出して見せるなら面白いマジックで済みますが、問題はカバール君がホワイト君に100円しか持っていないことを隠して、通帳に1000円と書いてしまったことです。
もしホワイト君がその事実を知ったら、さぞかし憤慨することでしょう。ホワイト君が1000円あることを前提にその後の人生設計をしてしまったら大変な問題です。そして、いつかカバール銀行は支払い困難に直面し、その時はカバール君のやったことは詐欺同然ということになってしまいます。
そして、これが子供の世界の話であれば、大目玉をくらう程度で済みますが、実際の世界で本物の銀行が行っていることだとしたら・・・。
結論としては、もちろん現在の世界の銀行は、思い切りこれをやっています。経済学ではこの詐欺行為を「信用創造」などと言うしゃれた専門用語を使って本質を隠し、ごまかしているのです。
そして、極端に言うと、この信用創造されたお金がヘッジファンド等の運用に回ることで、一部の富裕層が懐を肥やすためだけに使われ、世界中で大暴れします。最大の被害者はホワイト君のような、善意を信じて銀行にお金を預けている庶民にほかなりません。
Qがなぜ「カバールの犯罪的な銀行システムが世界的に行っている詐欺行為をやめさせなくてはいけない」などと再三にわたって言っているのか、その理由の一端をご理解いただけましたでしょうか?
また長くなってしまいました。次回は、金本位制への移行を含めた通貨改革によって、なぜカバールがこのシステムが利用できなくなるのか、ということについて書いてみたいと思います。
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