「癒し」がテーマの画家ハナムラ・ヒロユキです。
2018年6月28日(木)~7月1日(日)に開催した展覧会について載せました。
-目次-
展覧会の詳細
2018年6月28日(木)~7月1日(日)まで、各務原市図書館3階展示室Aで展覧会を開催しました。
今回の展覧会は、カワイイに焦点を当てて作品を制作しました。
「カワイイ」は日本人独特の表現で、キュートでもなければビューティフルでもありません。
「カワイイ」の対象となるものは様々で、キャラクターであったり食器の形だったり色の組み合わせだったりします。
またカワイイという感情は、老若男女問わず誰もが持っている感情です。
今回はその不思議な表現である「カワイイ」をテーマにした展覧会の風景をお伝えします。
案内はがき
今回の展覧会は、ハナムラ・ヒロユキ、まつひさけん、若尾武幸が出展しました。
プレゼント用のカード
このカードを来ていただいた方にプレゼントしました。
これ自分で印刷したのですが、最近プリンターの調子が非常に悪いので画像がきれいに出ていません。
もう5年も使っているのでそろそろ寿命なのかもしれません。
展示スペース
入口からの眺め。
主に、額に入った作品を展示てしています。
入口正面にはインパクトがある作品を配置します。
入口から左へすすみます。
移動式パネルがほとんどなので、ワイヤーを使わずにピンだけで作品を固定できるのですっきり見えます。
中央には休憩スペース。
ここでのんびりしてからお帰りになられる方もいます。
椅子には見やすいように「撮影はご自由にどうぞ」の表示があります。
私の展覧会は基本的に撮影が自由なので、みなさんカメラやスマホでたくさん写真を撮ってくれます。
思い出に残してくれるなんて嬉しい限りです。
ハナムラ・ヒロユキの作品が並ぶエリアです。
手前がまつひさけんの作品エリアで、奥が若尾武幸エリアです。
ハナムラ・ヒロユキの作品
今回は3タイプの絵を展示しました。
中央は、いつもながらの原色を使った鮮やかな感じの細かい絵です。
左側は、キャラクターがメインの淡くてゆるい感じの絵です。
右側は、心の波動を表現した黒いラインが特徴の絵です。
いつもながらの絵です。
青と赤は原色のまま使っています。
これらの色はすごくきれいなので、できれば何も混ぜずに使いたいんです。
特に、赤は。
右から2番目はプリント作品です。
インカ・バーという、扉の絵です。
扉は心に似ているので好きです。
閉じたままだと出入りできないし、開けっ放しだと内にこもりにくくなるし扉の意味がないので開け閉めできるのがいいですね。
静かであたたかい雰囲気を出したかったので、この絵には生き物が入っていないんです。
唯一動きがるのはキラキラした光だけです。
ちなみにこの絵ですが、完成するまで4年もかかってしまいました。
こちらのコーナーは、花の絵が中心です。
作品の下にはクラフト用紙が貼ってあります。
これは最初は作品の解説を書いて貼っておいたのですが、今では私が考えていることや経験してきたことが書いてあります。
みなさんがじっと読んでくださるので、毎回書くようになりました。
左は「絆」で、右は「愛と光」です。
フワ~とした感じに描きました。
こちらも同じく。
右の絵は、「夢の赤いハシゴ」です。
詳しくは「サニー・サイドアップさんに会いに行く」をご覧ください。
左の「それでもいいんだよ」は、犬を飼っている方々にとても気に入ってもらえました。
右は親子愛をイメージしたものです。
試しに思い切って自分の名前を大きく描いたところ、特別な反応はありませんでした。。。
でも、個人的には自分が画面に登場できた感があって嬉しかったです。
「ヒール・ザ・ワールド」です。
これも親子がテーマです。
育児しているので、そういう思いが作品に出てきますね。
3年前に完成した絵でしたが、当時は展示する気分ではなかったのでずっと放置したままでした。
でも展覧会前に久しぶりに見たら「やっぱりなんかいいなあ」と思えてきたので、今回出展しました。
太く黒い輪郭で原色を使った力強い絵です。
こちらも同じく。
こちらはお店シリーズです。
右はカフェ・チムニー8号店。
(「カフェ・チムニーシリーズ」もご覧くださいませ)
実は、画廊で売れずに返ってきたんです。
長旅してきた我が子のようで、帰ってくると「あ、また会えたね」とちょっぴり嬉しくなりますが、売れなかったことを考えるとちょっと悲しい。。。
でも、作品が売れてしまうと嬉しいけど、やっぱり寂しさはありますね。
おそらく、もう二度と会えませんから。
本当に一生懸命に心を込めて描いた絵なので、自分の子供のような感じがするんですよね。
よく「作品は芸術家の排泄物である」と聞きますが、私は「作品は芸術家の子どもである」といいたいです。
でも作った作品に未練がなかったら、排泄物だと思えるのかもしれませんね。
このような抽象的でアニメチックな作品も描いています。
躍動する太くて黒いラインは、構図を考えて描いています。
ラインが交わった空間には、それぞれの物語があります。
空間の中にはそれぞれの動きと方向性が描かれています。
多次元的で並行現実世界のイメージをもとにこれらの作品は表現しています。
↓これは私が大好きな詩です。
ノーマ・コーネット・マレックという方の詩を佐川睦さんが翻訳したものです。
これを読むと色々と考えさせられますし、いつもこのように考えて生きていたいと思います。
まつひさけんの作品
今回のまつひさけんのメイン作品です。
彼はもともと空手専門で、絵は独学で始めました。
段々とまつひさけんの世界観が色濃くなってきました。
イバラードの井上直久さんに影響を受けたという作品。
実物はもっと鮮やかできれいに見えます。
のどかな感じがいいですねぇ~。
悲しみとささやかな喜びと希望を感じる作品ですね。
「まつひさけんの世界」っていう感じの絵ですね。
※傾いて見えますが、絵はまっすぐ掛けてありますので。撮り方が雑なので傾いてしまいました。すみません。。。
実物は青が非常に深い色をしています。
赤が印象的ですね。
ナマケモノが怠けてないのが見所です。
若尾武幸の作品
若尾武幸は、美大卒の作家です。
在学中は版画を専攻していて、今回の展覧会ではコラグラフという版画を展示しました。
コラグラフとはわかりやすくいうと、コラージュ(貼り絵)と版画をミックスさせた感じということでしょうか。
上の版画は、ジャガイモと芽がモチーフ。
楽器がモチーフとなっています。
おしゃれな感じですね~。スターバックスに飾ってありそうな感じ。
イルカがモチーフとのこと。
電球ですね。
若尾武幸の作品の根底には様々な思想があるのですがちょっと忘れてしまったので、詳しくは近いうちにブログを作るとのことですのでできあがったらお知らせしますね。
最後に
おかげさまで、大勢の方々に楽しんでもらえた展覧会にすることができました。
どうもありがとうございました。
これからも「エンターテインメントとしての空間」と「人生について考える場所」を目標に展覧会を開催していきたいと思います。
感謝を込めて
ハナムラ・ヒロユキ