ハナムラ・ヒロユキの絵の世界観について

「癒し」がテーマ

絵 世界

「癒し」がテーマの画家ハナムラ・ヒロユキです。

 

今回は私が描く絵の世界観について書いてみたいと思います。

 

私のすべての作品に通じるテーマは「癒し」です。私が描いた絵を見て、少しでも心が和んで楽になってくれたらと思っていますが、ヒーリング・アートとしては描いていません。ヒーリング(癒し)は自分の内側から起こるものなので、絵が癒すわけではないからです。絵は癒しの媒体であり切っ掛けだと思っています。

 

-目次-

  • いつから絵を描き始めたの?
  • 小さい頃は漫画家になりたかった
  • 思い切ってみんなに絵を見せてみた
  • 色んなアルバイトをしてわかったこと
  • 途上国は苦しみだけではない
  • なぜ死ぬのだろう?
  • 絵に込められたキーワードとは
  • 絵の要点は?

 

いつから絵を描き始めたの?

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絵を描き始めたのは、ボリビアに住んでいた頃からです。

 

当時の私は警察学校で空手を教えていました。警察学校での授業は週に2回、警察署での指導も週2回、機動隊やボディーガードへの指導は週1回でしたが、結構暇な時間がありました

 

ある時、自宅の近くにアクリル絵具を売っている店があることに気が付きました。そういえば、昔、ヒロ・ヤマガタさんがアクリルで絵を描いていたことを思い出しました。絵を見るのは好きなほうでしたが、描くのは中学校以来絵具を使ったことはありませんでした。

 

小さい頃は漫画家になりたかった

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小学生の時は漫画家になりたかったので、鳥山明さんの本を見ながらマンガを描いていました。

 

それから宮崎駿さんの世界に魅了されましたが、あんなすごい絵は描けないと思いただ映画を見ることに夢中でした。でも、図工や校内の絵のコンテストなどでは苦労しなくても何度か金賞をもらっていたので、自分でも絵は得意なのかもしれないなとは思っていました。

 

思い切ってみんなに絵を見せてみた

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思い切ってみんなに見せた絵

話は戻りますが、ボリビアで暇な時間を利用して試しにアクリル絵具で絵を描いてみることにしました。

 

描いた絵を思い切って日本人が集まる施設に貼っておきました。すると予想外に評判が良かったので、絵描きになりたいと思ったのが始まりでした。

 

色んなアルバイトをしてわかったこと

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帰国してからも画家を志していましたが、もちろん最初から絵が売れるわけもないので色んなアルバイトをしながら海外で空手を教えて絵を描いていました。

 

今まで20種類以上のアルバイトをしてきました。とにかく色々経験したかったんです。たくさんの職場で仕事をすると色んな人に出会います。こういう経験をしてわかったのが、

仕事内容で悩んでいる人は少ないけど人間関係で悩んでいる人がすごく多い

ということでした。

 

だから自然とみんな「仲良し」でいたいと願うようになり、絵にも「仲良し」のイメージが入っていくようになりました。

 

途上国は苦しみだけではない

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色んな途上国に住んでみて、貧困からくる苦しみがどういうものなのかを知ることができました。また、日本では途上国というと貧しくて悲しいイメージがメディアから流れてくるのでそういうものだと信じてしまいますが、それだけではありません。

 

貧困の中で暮らす人々の間には、喜びや笑顔や楽しさがありました

 

このような人々を見て「喜び」「希望」を感じたので、自分の絵の中に込めたいと思いました。

 

なぜ死ぬのだろう?

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途上国などの貧しい国では、子どもたちは簡単に死んでしまいます。大人だって過酷な労働で身体を壊して病院に行くお金がなくて死んでしまいます。

 

先進国でも病気が治らず大勢の人が亡くなります。日本では年間3万人も自殺します。普段は意識していませんが、すべての生命は誕生したらいつかは死に至ります。

 

ボリビアにいたとき、幼馴染が事故で亡くなったと知らせがありとてもショックでした。しばらくして祖父が亡くなりましたが、日本の真裏の国にいたので帰れず悲しい思いをしました。

 

帰国してから数年後、再びボリビアに帰ったとき親友の警察官から「内乱のときに、ヒロ(私のこと)の教えていた生徒が軍隊のスナイパーから心臓を撃ち抜かれて即死した」と聞き涙が止まりませんでした。

 

途上国から帰国してから「死」とは何かについて深く考えるようになりました。

 

「死」を意識することによって、どう生きていくべきなのかを知ることができるのではないか。そんな思いで「死」もテーマのひとつであるともいえます。

 

絵に込められたキーワードとは

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テーマは「癒し」ですが、そこに含まれるキーワードは次の通りです。

  • 相互理解
  • 仲良し
  • 希望
  • 喜び
  • 感謝
  • 生きる

絵の要点は?

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あともう一つ、私の絵はよく「メルヘンチックでこどもが好きそうな絵」ですねとよく言われますが、子どものためだけに描いていません

 

目標としているところは、私の絵を見ることによって童心に帰ることができるような絵です。

 

無垢な状態で生まれて、心が思うままに無邪気でなんの悩みもなかった頃を思い出すことによって本来の自分に帰ることができます。それが癒しにつながると私は考えています。

 

以上が、ハナムラ・ヒロユキの絵の世界観です。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。