白ワインでアレを炒めると大アサリの味になることをボリビアで発見した話

ボリビア 魚介類

こんにちは。「心を癒す」がテーマの画家ハナムラ・ヒロユキです。

私は青年海外協力隊で2年間ボリビアで生活していたのですが、内陸国なので魚介類が手に入りませんでした。

詳しくは「プロフィール」をご覧ください。

今回は、試行錯誤を繰り返して発見した魚介類の味を実現する方法をお伝えします。

目次

 

ボリビアには海がない

南米にあるボリビアは内陸国なので海がありません。

大昔は海を持っていたのですが、隣国のチリ、ペルーに戦争に負けたので海を奪われてしまいました。

だから海の幸が入ってこないんです。

高級スーパーには冷凍の魚介類は売っているのですが、かなり高いです。

協力隊の手当てから考えると、特別なときでない限り買うのは無理でした。

 

海がなくても刺身は食べられる

内陸国ボリビアでも日本料理店に行けば刺身は食べられるのです。

マグロとかハマチではなくて

マスの刺身が。

ボリビアには標高3,500mにあるチチカカ湖で、マスの養殖をしています。

そこには日本の援助も入り協力隊員も活動していたので、良質のマスが手に入るのです。

「え!?マスの刺身!?」

と思われるかもしれません。

でも日本のスーパーで売られているサーモンありますよね。

アトランティック・サーモンじゃなくて、トラウト・サーモンのほうです。

アトランティック・サーモンは大西洋などの海でとれるで、トラウト・サーモンは川でとれるです。

だから日本人もみんなマスの刺身をよく食べてるんですね。

 

魚介類に近い味を発明しよう!

でもやっぱり川や湖からとれたものじゃなくて、海でとれたものにこだわりたい!

という情熱がありました。

が、お金はありませんでした。

だったら魚介類に近い味を出せる料理を発明すればいいじゃないか!

ということで、私の研究は始まりました。

暇だったんですね。。。

仕事しろっ!て話ですが。。。

まあ、いいです。

 

陸にある食材で試す日々

ボリビアではなぜか豚肉はほとんど売られていないので、牛肉か鶏肉で試してみました。

どんな香草と組み合わせて料理しても、魚介類とは程遠いやっぱり動物の肉っていう味しか出せませんでした。

警察学校での活動の悩みと並行して、こちらも大いに悩みました。

いったいどうすればいいのかわからなくなりました。

わからなくてもいいのですが。

 

天の声が聞こえた

そんなとき閃きました。

「味も大切だが、食感も大切である」

天からのメッセージだったのかもしれません。

人生最大の名言でした。

 

ついに辿り着いた食材とは

食感をテーマに考えた結果、この食材を思いつきました。

それは、

 

鶏の心臓。

 

この食材は簡単で安価に手に入れられたので、的を絞って研究を積み重ねました。

そして、ついに完成!

材料

  • 鶏の心臓
  • 白ワイン(甘口)
  • ビール
  • 塩、コショウ
  • オリーブ油
  • バジル

作り方

  1. 鶏の心臓を半分に切って水洗いしておく
  2. フライパンを熱して、オリーブ油を引く
  3. 切った鶏の心臓を入れて焼く
  4. 白ワインをちょっと多めに入れて炎で炙り焼きにする
  5. ビールをほんの少しだけ垂らす
  6. とどめに塩、コショウ(塩よりも少量)を振りかける

 

それで、これは魚介類でいうと何の味に似ているのかというと!

 

「大アサリの酒蒸し」

 

名付けて、

 

コンチャ・デ・ボリビアーノ

 

コンチャとは、スペイン語で貝の意味。

見た目はちょっとグロテスクなので目を閉じて食感を味わいます。

なんとも大アサリを食べているような心地よい気分になります。

内陸国のボリビアなのに、大アサリの味を楽しむ贅沢。

 

コンチャ・デ・ボリビアーノの楽しみ方

この料理にはパセーニャというボリビアのビールがよく合いますが、タリハ地方で作られているコンセプシオンという白ワインもおすすめです。

このコンチャ・デ・ボリビアーノを食べるとお酒がすすむので、標高が高いラ・パスではすぐに酔っぱらってしまいます。

多大なストレスを抱えていると、お酒は更にすすみます。

そのため大アサリだろうが鶏の心臓だろうがあまり気にならなくなります。

 

このように内陸国ボリビアで海の幸が恋しくなったら、私はよくコンチャ・デ・ボリビアーノを作っていたのでした。

みなさんもよろしければ是非やってみてください。

 

まとめ

「鶏の心臓を白ワインと塩コショウで焼くと、大アサリの酒蒸しに近い味になる」でした。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。