エルサルバドルの思い出・その7

野郎だけでピクニック

これは、三途の川の手前で撮った写真です、といいたいところですが、奥に見えているのは湖です。

現地で長期指導している前川さんが、私と古橋さんのために何とかいう名前は忘れましたが、遠いところにバスで連れて行ってくれました。

湖を眺める古橋さん。

この写真は、絵のように最高の構図に仕上がっています。

一体この写真は、誰が撮ったんでしょうか。

私です。

古橋さんの視線の先にはボートがあり、その奥には山脈が広がり、空は程よく雲に覆われています。

もし古橋さんが、つっぱりリーゼントで学ランだったら、私の思い通りの写真になったと思います。

写真は、島流しになったみたいな古橋さん。

プロゴルファーにこんな人がいたような・・・。

みんなでボートに乗って、湖を遊覧しました。

カッコつけてる私。

この帽子は、一体誰のなんだろう・・・?

後ろでまどろんでいるのは、前川さん。

ホテルのソファーで、くつろいでいる私。

私の横には、黒猫が寝ていました。

私の前に置いてある箱は、ホテルの人が、開けると煙が出てきておじいさんになってしまうので絶対に開けないように、とのことでした。

古橋さんは、これを開けてしまったので、中から煙が出てきて毛が薄くなってしまいました。

ウソウソ・・・(笑)、・・・大変失礼しました!!

ただの箱です。

「おいおい、ねこ君。私の大事なところを踏むんじゃない!」

この後、黒猫は私の上を通って、どこかに行ってしまいました。

無断で写真を撮られたのが、どうやら気に食わなかったようです。

駄々をこねて、叱られて、すねているかのような古橋さん。

ビールとジュース?カクテル?を昼間からみんなで飲んでいます。

この後、眠くなってきたので、部屋に戻って昼寝しました。

町並み。

休みの日だったからか、あまり人は歩いていませんでした。

南米は、石畳の道が多いです。

この写真を撮って気づいたのですが、古橋さんは、道路の真ん中に立ちたがる習性があるらしい・・・。

ホテルの入り口の前で、記念写真。

左から、私、古橋さん、ホテルのオーナー、オーナーの奥さん、その横が奥さんの愛人ではなくて前川さん。

全員ジーンズですが、意味はありません。

帰りのバス停で。

バスが全然来なかったので、待ちくたびれてしまいました。

その後、バスで数時間揺られて帰り、バス停から夕食を食べるためレストランまでタクシーに乗りました。

そのタクシーを降りると、私のズボンに噛んだガムがくっ付いていました。

おお~~、今日は何かツイてるぞ~、と思い、レストランの椅子に座ると、なぜか椅子の上に画針があったようで、私のお尻にブスっと刺さりました。

どうやら当たりの椅子を引いたようで、何があっても怒らないための魂の修行だったようです。

古橋さんはとてもやさしいので、こんなのけしからん!と私のために怒って、血圧を上げてくれました。

前川さんは、店のお姉さんに「彼の尻に画針が刺さったぞ」とクレームを言ったら、お姉さんは笑っていました。

そうだよな~、傍から見たら面白いよな~と思っていると、前川さんの巧みなスペイン語で、お姉さんはビールを一本サービスしてくれました。

私は怒らなかったので、神様からビール一本いただいたのでした。

楽しいピクニックでした。

前川さん、ありがとう!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。