エルサルバドルの思い出・その14

練習風景3

色々なところに指導しに行ったついでに、エルサルバドルのナショナルチームも指導しました。

私と古橋さんの流派は和道会で、ナショナルチームは剛柔流なので、流派が違い形も違うのですが、さすが古橋さん、形に共通した大切なことを教えていました。

写真は、古橋さん。

団体形の選手たちに、目を閉じて稽古させている風景。

写真中央の白いTシャツに黒いタイツの女の子はエレナちゃんといい、空手の形と組手の国内チャンピオンでモデルもやっていて、ポスターや雑誌の表紙にもなっていました。

私と古橋さんは、空手を指導する振りをして、エレナちゃんばかり見てました。

指導中の古橋さん。

自分に目潰しを食らわせているように見えますが、眉間に意識を集中することを教えていました。

私は他人事のように、へえ~~~~~~と無関心に聞いていました。

真ん中の白いTシャツは、エレナちゃん♪

写真の前列は女子団体形チーム、右端は古橋さん。後列は男子団体形チーム、真ん中にいるのは男前の前川さんで、一番右端は私。

なんか古橋さん、馴れ馴れしい・・・・。

ちゃっかりした人だな・・・・。

写真は、エレナちゃんと古橋さん。

「古橋君、その手をどけなさい」

エレナちゃんは実物を見るともっと可愛く、化粧をするとドキッとしてしまいます!

・・・・・・おっと、失礼。

私は、一体何を言ってるのでしょうか・・・。

いかんいかん・・・。

「はい、お二人さ~ん♪もっと寄って寄って~~~♪♪」

競技場の外で、他のスポーツ選手と記念撮影。

何のスポーツ選手だったか覚えてません。

パン食い競走?

いや、違います。

借り物競走?

いや、これも違います。

かくれんぼ?

鬼ごっこ?

何だろう・・・?

そういえば、私の横で胸に日の丸付けてピースしてる人は誰?

ああ、古橋さんか。

ナショナルチームを指導すると、ついでに練習に参加させられることがあったので、ちょっと憂鬱でした・・・。

午前練習が終盤になると、私はハンモックで昼寝することばかり考え、午後の練習が終わりに近づくとビールのことばかりが頭に浮かびました。

ちなみに、ホームステイ先の庭にあるハンモックは一つしかなかったので、早い者勝ちでした。

古橋さんは一階の部屋だったので、古橋さんに先を越されることが結構ありました。

ハンモックを逃した人は仕方がないので、脇にあるプラスチックの椅子に腰掛けて、くつろぐ相手を横目で見ながら読書するというのが日課でした。

そんなとき私は、魂の話をして古橋さんを洗脳したのでした。

ハンモック、恐るべし・・・。

しかし、私たちって・・・・、大人気ないな・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。