ステーキハウスで
写真は前列左から、空手道連盟の事務の人、マタ師範の奥さん。
後列左から、男前の前川さん、以前エルサルバドルで空手を指導していた紳士的な増田さん、空手道連盟のマタ師範、知らない人・・じゃなかった・・古橋さん、私。
マタ師範が、ステーキハウスにみんなを招待してくれました。
アルゼンチン牛のステーキは、赤身がとても柔らかくて美味しいのです。
この丸テーブルに、古橋さん、私、前川さんの順番で座っていました。
古橋さんと私は、確かフィレステーキを注文しました。
前川さんは、サーロインだったと思います。
注文した品がそれぞれの前に出されると、古橋さんが私にボソッといいました。
「花ちゃん・・・・、何かさあ~、前川さんのステーキの方が大きくない・・・?」
私は、この人いい歳して大人気ないなあ、などと思い前川さんのステーキを見ると、確かに大きいのです!
しかも、美味しそう・・・・。
こんなときは「隣の芝生は青い(他人のものは何でもよく見えること)」の法則が作用し、隣の人のうなぎの方が大きく見えてしまうのと同じく、ステーキも美味しそうに大きく見えてしまうのです。
すると、古橋さんは前川さんのステーキをじぃ~~~っと見て
「前川さんのステーキ、大きいねえ」
と言うと、前川さんはニガ笑いして
「・・・・・た、食べますか・・・・?」
と言い、古橋さんに一切れプレゼントしました。
私もすかさず、
「それは、どんな味がするんですか?」
と聞いたので、前川さんはニガ笑いしながら
「・・・・はい、・・・・どうぞ・・・」
と、私にも一切れプレゼントしてくれました。
マタ師範の話はそっちのけで、古橋さんと私はステーキの醍醐味を堪能したのでした。
私と古橋さんは何て大人気ないんだろう、と思いましたが、こういうときはついついインナーチャイルドが出てしまうんです・・・。
前川さんは、私よりも3つか4つぐらい年下なのに、立派な大人です。
ちなみに、古橋さんは私よりも年上で、生まれたのは確か縄文時代か弥生時代だったかなぁ・・・どうだったかなあ・・・忘れましたけど、年上なんです。
ステーキハウスで、魂の未熟さを実感した私たちなのでした。