フィジー日記・その31

フィジー生活残りあと一週間

2008年02月04日

先程、机の隅にあった電子辞書をひろげて見るとビックリ!

大量のアリが一斉に出てきました。

まるで渋谷のスクランブル交差点を思い出させるような、もの凄い量のアリがあちこちから出てきました。

紙テープを持ってきて、次々にアリをくっ付けて駆除しました。

10匹目のアリを退治しようとした瞬間、そのアリは泣いて謝るので許してやりました。

するとそのアリは「アリガトウ」といいました。

 

ここはフィジー。蒸し暑い国なので寒いジョークをいうと涼しくなるのです・・・。

 

そんなダジャレはいいとして、でも本当にすごいアリでした。

今やっと落ち着いたところです。

今日で空手の稽古は、残りあと2回になりました。

生徒もたくさん来ていました。

体育館内はとても暑いので、少し動くとすぐに汗が出てきて不快になりますが、それもあと2回・・・。

寂しいなあ・・・。

6月には私の後任者が来る予定なので、それを知っているみんなはとても楽しみにしています。

帰宅後、練習の疲れでぐったりして、しばらくベッドの上で横になっていました。

起き上がってからキッチンに行くと、窓からガレージでぐったりしているラッキーを見つけました。

子どもたちにラッキーはどうしたのかと聞くと、今日は子どもたちと一緒に学校についていったらしく、授業中は教室でおとなしく座り、放課後や休み時間は子どもたちの相手をしていたのでとても疲れているとのことでした。

ラッキーが寝転んだまま、私を同情の眼差しで見つめていました。

今晩はぐっすり眠れそうです。

おやすみなさい。

また水が止まった・・・

2008年02月05日

今朝シャワーを浴びていて、シャンプーした頭を流そうとしたとき、段々と水圧が弱くなり水が止まってしまいました・・・。

しばらく、どうしようかなと考えている私の姿は、まるでミケランジェロのダビデ像のようでした。

仕方がないので非常用のペットボトルの水で、頭を洗い流しました。

多分、夕方ぐらいには水が出るのではないかと思いますが、どうなのでしょうか?

昨晩、アリの巣と化した私の電子辞書が壊れてないか先程確かめました。

すると、私の電子辞書から「不可能」という文字が消えていました!

ということはなく、普通に動いたので安心しました。

でも、今でも電子辞書からときどき一匹、また一匹とアリが出てきます・・。

早くみんな出て行ってくれないかなあ・・・。

最近、自宅周辺では、次回のサイクロンに備えて大木を次々と伐採しています。

たくさんの木が、音を立てて倒れています。大分見晴らしが良くなったように感じます。

今も外ではチェーンソーの音が響いています。

残り少ないフィジー生活を指折り数えていくと、とても切なくなるので数えないことにします・・。

ではでは、また。

フィジー生活も残りあと4日

2008年02月07日

フィジーでの楽しい生活も、今日で残りあと4日になってしまいました。

いつも思うのですが、過ぎてみればとても早いです。

今晩は、フィジー空手同連盟の送別会で、高級インド料理レストランで行いました。

ビールをたくさん飲み、カレーをお腹一杯食べて大満足でした。

送別会はフィジー人ばかりなので、もちろん英語・・。

あまり話せるわけではないのですが、ときどき英語しゃべるのが面倒くさいな~などと思ってしまうので、スーパー国際人への道のりはまだまだ遠いです。

最後はプレゼントを貰い、南米のように号泣とかハグをするとかはなく、割とあっさりとみんなとお別れしました。

いつも、また縁があったら会えるだろうなと思い、「一期一会」という言葉を改めて考えさせられたりもします。

思えば今から6ヶ月前、一人でフィジーに到着してからは、まわりは100パーセント知らない人たちばかりからの生活が始まりました。

そして今、とても仲良くなった人たちとお別れして、日本ではその仲良くなった人たちが100パーセントいない生活が始まります。

今後、今のようなシチュエーションでは絶対会えない友達とお別れするのはとても辛いですが、人生は前へ前へと進んでいかなければいけないので仕方がありませんよね・・・。

もっとここにいたい気がしますが、そうも言ってられません。

フィジーで楽しく生活できたのも、まわりに本当に素晴らしい人たちがいてくれて、自分を助けてくれたからなんだと思います。

みなさん本当にありがとうございます。

そんなセンチメンタルな気分になりながら、夜な夜な近所に住んでいる友達を訪ねて、一緒にお酒を飲んでいただきました。

夜遅くまでありがとうございました。

明日の夜も送別会、明後日は昼と夜に送別会、明々後日の夜も送別会です。

こんなに送別会をしてもらえるなんて、私は本当に幸せ者です。

ありがとうございます。

では、今日はもうそろそろ寝ます。

おやすみなさい。

追伸:先日アリの巣と化した私の電子辞書から、毎日少しずつアリが出てきます。

辞書から出てくるぐらいだから、頭が良くなっているのかもしれません・・・。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。