フィジー日記・その4

野球の練習

2007年10月14日

今朝は10時から自宅近くにある学校のグランドで、JICAのボランティアの同僚と日本大使館の方たちが集まり野球の練習をしました。

来週20日の土曜日に、フィジー選抜チームと野球の試合をするので、そのための練習をしたのでした。

朝は快晴だったのですが、急に雲が濃くなり、土砂降りになってしまいました。

そのためグランドの片隅に屋根付きのバスケットコートがあるので、そこでみんなで主にキャッチボールをしていました。前回の練習よりも大分楽に投げられるようになりました。

ピッチャーをやる予定のBさんが、投球練習をしていました。

キャッチャーの後ろから見ていたのですが、ものすごいスピードだなと驚きました。

何キロぐらいか聞いてみると、おそらく120キロ前半ぐらいはあるだろう、と言っていました。

そんな球打てない・・・。

日本にいたときは、時々バッティングセンターに行っていたのですが、120キロは早すぎて手が出ませんでした・・。

 

バッティングセンターというと、小学生のときに父親に初めて連れて行ってもらえた時のことを、今でも覚えています。

父親が、バットを貸してみろと私のバットを手に取り、バッターボックスに入って構えました。

その姿は、まるで昆虫が小枝を握り、上段に構えているかのようでした。

ピッチングマシーンからボールが放たれるとジャストミートするのかと思いきや、見事に空振り。

最初の一球目だけだろうと思って見ていたら、すべて空振りして終わりました。

 

次に、私がバッターボックスに入りました。

先程の父親が、バットで空を切る瞬間を何十回と繰り返し見てしまったため、その光景が脳裏に焼きついていました。

その為、息子も父親に負けじと空を切り続けました。

すると父親が後ろで、「一球ぐらい当てないと、お金がもったいない・・」とコメントしました。

私も、そうだな、空振り親子なんてカッコ悪いし、お金がもったいないなと思いました。

私はすかさずバントに切り替えたのですが、それでも一球も当たることなく終了しました。

私も父親も、何も無かったかのごとくバッティングセンターを後にしたのでした。

 

もう一つ、高校生のときですが、空手の試合で勝つためにあらゆる訓練をしてみようと考えていました。

そこで思いついたのが、バッティングセンターでした。

ホームベースの上に立ち、自分に向かってくる速球を避けるというものでした。

空手部の部活が終わり、自転車でバッティングセンターに向かいました。

何人かがバッティングをしていました。

高校生なので手持ちのお金も少なく、やるなら一番速い球でと思い、120キロのコーナーへ行きました。

そこではおじさんが金属バットでかっ飛ばしていました。

その速球を見て、これぐらいの速さなら体捌きの練習になるなと思い観察していると、あることに気がつきました。

それは、ホームベース上に立つと、ボールがちょうど股間の高さを通過するということです。

あんな剛速球が、避けきれずに大事なところに当たってしまったら・・・と想像すると冷や汗が出てきました。

しかし「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざもあるし・・と考えましたが、将来のことを考えると、虎子よりも息子のほうが大切だと思ったので、やはりあきらめる事にしました。

いま振り返っても、バッティングセンターでそんなことをやらなくて本当に良かったと心から思っています。

傍から見れば、頭がおかしくなった高校生だったに違いありません。

あのときの決断は、今でも間違ってなかったと自負しています。

 

話がそれてしまいましたが、バッティングセンターではそんな思い出があったのでした。

何の事だかよくわからなくなってしまいましたが、来週は試合なので楽しみにしています。

今日はもう寝ます。

おやすみなさい。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。