フィジー日記・その3

黒帯が!

2007年10月10日

昨日、空手道場でいつものように帯を締めていました。

この黒帯には片側に「花村」もう片側には「愛知大学空手道部」と刺繍してあります。

この帯は、大学一年生のときから現在まで約11年間使い続けています。

洗ったのは買った時に一度だけです。

まるで、力士のまわしのようです。

洗うとボロボロになるので、帯の寿命が短くなるのです。

そんな私の大事な大事なかわいい黒帯の刺繍の裏面を見ると、そこには白いカビが生えていました・・・。

大切な帯にカビが生えてとてもショックでしたが、なぜかついでに臭いをかいでしまいました。

するとシイタケの香りがするではありませんか!

帯からシイタケが生えてきたらどうしよう、などと帯を見つめてくだらないことを想像してぼーっとしていました。

その私の様子を見て生徒の一人が、

「Sensei….Are you OK?」(先生、大丈夫・・・?)

と心配してくれました。

とっさに私は

「I’m OK. I am thinking about mushroom…」(大丈夫。ちょっとキノコのこと考えていて・・)

と言ってしまったので、生徒は変な顔をして行ってしまいました。

もしかしたら、頭の中にもカビが生えているのかも・・・。

ジョニー

いつも夜になるとトイレに現れるクモがいます。

昨晩トイレのドアを開けると天井から糸を垂らしてぶら下がっていたので、以前「地蜘蛛」とお伝えしましたが、そうではありませんでした。

糸を出せるなら、クモの巣を張って狩をすればいいのに・・。

そんなトイレのクモに「ジョニー」という名前を付けました。

数年前、同じ協力隊員でジョニーというニックネームの人がいて、彼と何となく感じが似ていたので、その名前にしました。

ジョニー君、これからも宜しく。

ジョニー死す

今朝トイレに入りました。

すると一匹の蚊が飛び回っていました。

今年はマラリアが流行する年らしく、マラリアは蚊が媒介するので注意が必要です。

そのため私も蚊には敏感になっています。

素早く殺虫剤を部屋まで取りに行き、トイレに戻りました。

トイレにはまだ蚊が飛んでいます。蚊に照準を合わせ一吹き!

「シューーッ!!」

蚊は殺虫剤をもろに浴びて、床へと落ちていきましたが、しかし、蚊に殺虫剤を吹き出した時その延長線上には、昨日命名したばかりのクモのジョニーがいたのです!

な、なんということ!

ジョニーは、床に落ち数分苦しみもがいた後、静かに息を引き取りました。

これは事故であり、蚊がそんなところを飛ぶから悪いのであり、ジョニーは夜でもないのにそんなところにいるからこのような事態を招いてしまいました。

よって私は無罪です・・・。

さよなら、ジョニー。

また会おう。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。