フィジー日記・その28

ライオン君

2008年01月24日

(写真)ライオン君

このライオンの縫いぐるみは、一体誰が買ったかというと、私です。

別に縫いぐるみを集めるのが趣味ではありません。

きっかけは、JICAで働いている方が、昔、語学を上達させようとテディベアの縫いぐるみを買って、毎日英語で話しかけていたそうです。

それで英語力が上達したとのことで、その話を聞いてとても感動しました。

どれ、私も真似して縫いぐるみを一つ買ってみようと思いました。

買ったのはフィジーに来て一ヶ月ぐらいのときでした。

枕元に置いて毎日話しかけようとしましたが、話すことがない・・・。

「会話はキャッチボールだろう!」

と言っても返事がなく、ボーっとして眠そうな顔をしています。

私は話すより聞くタイプの人間なので、時間が経過するにつれライオンとのコミュニケーションがうまくいかなくなり、自然と距離を置くようになりました。

いつしかライオンのことが頭からすっかり消え去り、ライオンのいない生活が当たり前のように続いていました。

しかし、3週間前に掃除していたら、棚の奥からライオンが出てきました。

意識が朦朧として、ぐったりして何も話せない状態で、しばらくすると息絶えました。

結局ライオンとは、会話がないままフィジーでの生活を終えることになりました。

明日からは、犬のラッキーに話しかけようかな・・・。

となりの兄ちゃん

現在、夜の8時半。

先程、あまりに暇なので夜空の星でも眺めようと扉を開けると、暗闇のガレージでとなりの兄ちゃんが一人で食事をしていました。

肌が黒いので、闇と同化してはっきり見えませんでした。

人間は、突然、意外なことに遭遇すると身体と思考が止まってしまいます。

私「・・・・どうしたの・・・?」

兄ちゃん「いや・・・なんにも・・・」

私「電気つけようか・・・?」

兄ちゃん「いや、これでいい、これでいい・・・」

となりの兄ちゃんは、そのままずっと暗闇の中で食事をしていました。

私は理解不可能だったので、ドアを閉めそのまま家に入り、何もすることがないのでソファーに座り、暗闇の中でボーっとしていました。

たまには暗闇でボーっとするのもいいなあと思い、となりの兄ちゃんの気持ちが少しわかったような気がしました。

しかし、そんな暗闇で食事をする心理がさっぱりがわからん・・・・。

銀歯がポロリ

2008年01月25日

今朝起きて、洗面所で顔を洗って口をゆすいだら、奥歯のかぶせてあった銀歯がポロリ・・・。

あっという間に排水溝に飲み込まれて、さよならも言えないまま、切ないお別れになってしまいました。

今は、心と口の奥にぽっかりと穴が開いています。

今日は、シニアボランティアのIさんが働いている南太平洋大学に見学に行きました。

ここでIさんは海老の養殖をしています。

研究室にはたくさんのスタッフがいて、水槽の中身を説明してくれました。

わかりやすい英語で説明してくれたようですが、知らない単語がたくさんあったのでよく理解できませんでしたが、大体はわかりました。

顕微鏡で海老の子どもやプランクトンを見せてくれました。

肉眼では見えないプランクトンの世界を見ると、どれもこれも忙しそうに動いていました。

こんなに動いたら疲れるだろうに・・・まあ単細胞だからそんなこと思わないか・・・と、くだらないことを考えている自分も単細胞なのかも・・・。

肉眼では見えない世界を満喫しました。

その後、同じ大学内の水産加工をしているHさんのオフィスに行きました。

タラのすり身を棒につけて、ちくわを作っていました。ジャンボ・フランクフルトなみの大きなちくわをご馳走になり、お腹がいっぱいになりました。

その10分後、Iさんの部屋で昼ごはんをいただきました。

汁よりアサリの量が多いアサリ汁や自家製の漬物、干物など美味しいものをたくさんご馳走になり、胃袋が張り裂けそうでしたが大満足でした。

帰宅してベッドで横になり目を閉じた瞬間、いきなり「ワーーーーーー!!!!!」ととなりの子どもたち(約10人)が私の家の周りで追いかけっこを始めたので、眠ることができませんでした。

子どもたちの雄叫びは、今も続いています・・・。

多分、明日も追いかけっこするんだろうな・・・。

4日ぐらい続いているし・・・。

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フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。