M・ピニーリャ

孤独な時に眺めた風景

M・ピニーリャとは、私が住んでいた家の前の道の名前です。

この絵は、ボリビアから帰国して翌年に描いたものです。

ボリビアのラ・パスに住んでいた家の窓からいつも見ていた眺めを思い出して、それを自分の理想の風景とミックスさせて描きました。

実際は、海も緑の丘もなくてとても乾燥した場所でした。

実際は、こんな感じ↓

これは自宅窓からの風景ではなくて展望台からなのですが、自宅からもこんな感じでイリマニ山(確か標高が6,000m以上ある)が見えていました。

夕暮れ時になると、とてもきれいに幻想的に見えます。

ラ・パスの町はすり鉢状をしているので夕焼けを見ることはなく、すぐに影になってしまうのですが、イリマニ山だけは高い所にあるので夕日に照らされます。

空は淡いピンクと紫とオレンジがグラデーションになって見えることもあり、夕暮れ時はそういう景色が楽しめるので、私の好きな時間帯でした。

広いベランダに犬が座っていますが、これはモモという名前のコッカスパニエル♀の犬です。

コッカスパニエルのモモ↑

モモと私(自宅のベッドの上で)↑

↑これがベランダです。やたらと広い。

同僚から確か1か月弱預かっていてずっと家の中で一緒にいましたが、時々広いベランダに出て走り回っていました。

とてもかわいい犬で別れるのはとてもつらかったのですが、飼い主のいる日本へ送られていきました。

熊本にいるのとことですが、あれからもう17年も経っているので、もしかしたらもう天国にいるのかもしれません。

モモとは、本当にいい思い出ができました。

 

異国での仕事や人間関係で悩んでいた時、一人で寂しくビールや白ワインを飲みながら、この窓からイリマニ山を眺めて孤独を感じていたあの時がとても懐かしいです。

そんな思いがあって、この絵を描きました。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスの画家として活動しています。 愛知大学卒業後、青年海外協力隊で南米ボリビアの首都ラ・パスの国家警察学校で空手に当たる。現地で絵を描く楽しさを知り、帰国後独学で技法を学ぶ。その後、創作活動をして個展を開催する傍ら、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに空手の指導に当たる。今までの経験を創作に活かし「明るく、楽しく、やさしい絵」をモットーに元気に活動中。